夕方の顔
いつもの道を歩く
ふと下を見る
夕顔が咲いていた
「はじめまして」
どうして今まで気が付かなかったのだろう
この時間に歩くことがなかったのか
それとも、
色とりどりの花
こだわりの花
すらすらと花の名を答える後ろ姿
私には何一つ分からない
わからない
尊敬と
わからないことだらけ
外は夜
夜の風
ふにゃふにゃと溶ける私は
きっとあなたの鏡
あなたの望み
願望
その鏡
朝、昼、夕
三番目の末っ子は
私の憧れたワガママ
「はじめまして」に遅いも早いもないよね
気が付けなかったことより
出会えたことの喜びを
初めての道を歩く
そこには花
日差しの中に咲く、花


kikusuku編集長のひなたです。演劇とテレビドラマと甘いものと寝ることが好き。立教大学大学院 現代心理学研究科・映像身体学専攻・博士前期課程修了。
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