見上げると、同じ
特集テーマ「ごほうび」関連企画!
ライターにとっての「ごほうび」それは……
ズバリ、自分が書いた記事にリアクションをもらうこと!
そこで、ライターからライターへ、記事の感想や、記事を踏まえて執筆した書き下ろし記事をリレーしてもらう企画をお届けします。
いよいよ最終回!最後のバトンは【ひなた】→【捺稀】へ!
この記事を読んだ時、「ああ、同じだ」と思ったのを覚えている。
空を眺めるのが好きなこと。空の写真をたくさん撮っていること。
私の場合は空をじっくり眺めて気分転換をするほどではないけれど、それでも空を見るのは好きな方だと思う。「空を見る」という行為が日常に染み込んでいるという意味で、きっと私たちは共通している。
空って表情豊かですよね。人間の次に表情が豊かな存在ではないかと、私は思っています。
空に表情がある。
素敵な捉え方だなあと思った。たしかに、空は刻一刻と表情を変える。
いつかの昼下がり、友達と公園のベンチに座っておしゃべりしていて、雲が移動していくのをぼんやり眺めていた。
「さっきまであそこにいたのに、もうこんなところまで来てる!」
「でもあのタラコ唇みたいな形は変わらないね」
そう話して笑った。
雲って、意外と早く動く。空を眺める間は、時の流れが緩やかになるのかもしれない。
ああ、そういうひとときが増えたらいいなと、このkikusukuという場所をつくったのだった。
捺稀ちゃんが身体をめいっぱい使って空を味わうように、kikusukuの記事を読んだり書いたりする時間が、あなたの深呼吸につながってくれたら良いなあと。
「そういえば、」
ふと思い至り、自分がkikusukuで公開した記事を振り返ってみる。心当たりの通り、私は空の写真を使いがちで笑ってしまった。でも、それで良いのかもしれない。
さて、そろそろ出かけようかな。
今日の空はどんな表情をしているだろうか。
kikusuku編集長のひなたです。演劇とテレビドラマと甘いものと寝ることが好き。立教大学大学院 現代心理学研究科・映像身体学専攻・博士前期課程修了。