万物は流転する
2023年11月17日、25歳になった。
今年に入ってから同級生とは年齢と自身のギャップについて話すことが多く、25歳の誕生日は、当たり前に大人として扱われる年齢に達していることに焦りを感じると想像していた。しかし、ついにその時を迎えた私はというと「四半世紀だ!!」とかなり能天気なことを頭に浮かべていた。
本当は危機感を抱いた方が良いのかもしれないが、今の私は年齢なんて意識しなくても、私なりに私の日々を歩んでいれば、気づいた時にはきっと年相応のいい感じの大人になっているだろう、そんなハイパーポジティブなマインドでいる。
今年の4月の特集テーマ「新生活」に寄稿したエッセイ『アップデート』に、変化のない生活を退屈に思いながらも、新しい何かを取り込む勇気がないと書いた。記事を公開してからもしばらくは変化のための行動ができない日々が続いたが、25歳を迎えた今は”アップデート”させた生活を送ることができている。やたら楽観的になっているのは生活の変化が影響している。
外に出ただけでも汗ばむほど暑い季節を迎えた頃、ふと「これを習ってみたいな」と思える習い事と出会った。
思いついたその勢いで体験レッスンを受け、高まる気持ちのまま入会することに。
新しいことを始める時は、あれこれ考えて不安になったり、身構えたりしてしまうけれど、経験上そういうのは大抵杞憂に終わる。今すぐ飛び込む勇気、必要なのはただそれだけ。
https://kiku-suku.com/update_kombu/『アップデート』より
躊躇する気持ちもあったが『アップデート』に書いた言葉を思い出し「エイッ!」と勢いよく飛び込むことができた。過去の私、ありがとう。
先生や教室の空気感に馴染めるかなどの不安要素は、はじめてみれば然程気にならなかった。
もうすぐで始めて半年ほど経つけれど、向上心を抱きながら楽しく続けていけそうだ。
習い事を始めたことで、何かを始めることへのハードルがグッと下がった。
それにより、興味のあることに対する積極性がどんどんと増し、今は常々「やりたいこと全部やろう」と思って日々行動している。
最近はまた新たなことを企てていて、友人とちょっとしたクリエイティブな活動を始めることにした。
絶賛、試行錯誤しながら形にしているところである。次なる課題は、はじめたことをちゃんと継続させることだ。

25歳になった今の私は『アップデート』を書いた頃の臆病な私と比べると、まるで人が変わったくらい考え方や行動力に変化が生じている。
私がこうして生活をアップデートできたのは、習い事を始めたことが大きな転機になっている。しかし、それひとつだけが変化の原動力ではない。
「万物流転」
変化がないと感じていても、1ミリも変わっていないことはなく、何事も日々変わりゆく。
いつか振り返った時にその変化を実感出来るのだ。
『アップデート』を書いた頃の変化を羨望しつつも踏み出せず踠いた時間も、きっと今日に至るまでに必要なプロセスだったと思える。
停滞していると感じているだけで、きっとゆるやかに変化はしていたんだろう。
無理に変わろうとしなくても、地に足つけて、その時の自分に身を任せて生きていけば、きっと気が付いた時に変化は起きている。
1年後、26歳になった時にはどんな変化を感じられるのだろう。その日まではマイペースに歩み続けるのみ!

kikusukuライターの「こんぶ」です。アイドルとドラマとお酒を飲むことが好き。ラジオもよく聞く。好きが多すぎて、毎日忙しなく生きてます。