20代前半のリアルな恋愛価値観!匿名座談会その③〜恋愛のアドバイスって難しい〜
kikusuku2月の特集テーマは【恋愛】
座談会その①・その②では「恋」と「愛」について、20代の価値観を赤裸々にトーク!
最終回である「その③」では、友人への恋愛アドバイスについて、恋愛を描いた作品について、幅広くトーク!ぜひ、最後までお楽しみくださいね!
恋とか愛をどう語るかはタイミングによる。分かるようで分からない。
黄さん:人とたまに会った時、結構な確率で恋バナになるわけじゃないですか。「最近付き合ったよ~」とか「今は全然いない」とか。例えば、友達と長く付き合ってると、その1人の子の中でも恋人全くいなかった時期とか、付き合って大変だった時期とか、新たな恋人ができた時期とかを見てるわけだけど、そのタイミングによって見える世界も変わるから、話す内容みたいなのも違って。例えば、その瞬間ではわかったと思って、アドバイスとか「こういうもんだよ」って言ってもさ、すぐ崩れるなっていうのが、分かって。
緑さん:うんうん。なんかさ、その人なりの生き方とその人なりの生き方があって、それがちゃんと交わるってすごいことだなって思う。本当にその人なりの愛し方とか生き方があるからね。そりゃあ万人にアドバイスしても当てはまらんよなーってなった。
青さん:めちゃめちゃ話題に上がってくるトピックなのに「こういうものです」っていうことが出来ないのがめっちゃ難しいよね。だからなんか……アンケート読むのもちょっとドギマギしながら読んじゃって。
赤さん:わかる。
青さん:お答え頂いた皆さんには有難いという気持ちを持ってることは大前提にした上で、「これはこうだ」って言い切ってることでも、今後変わっていくこともあるだろうなあと思う。もちろん、そのタイミングで思ったことだから絶対間違いではないんだけどね。
赤さん:そもそもアドバイスってしていいもんなのかな、とも思う。実際に前あったことなんだけど、話を聞いてる限り、明らかに良くない相手と付き合ってるのよ。でも好きらしくて。なんかでも、どう考えてもその人良くないでしょって思っちゃうの、聞けば聞くほどね。だから「やめたほうがいいんじゃない?」って正直言いたくなっちゃうけどさ、それ言っていいのかなって。
緑さん:わー、それは難しいね。
赤さん:アドバイスとかって出来ないなぁと思いつつ「それぞれだから」って介入しないのが本当に良いのかって言ったら、それもどうなんだろうって気もするし。それがその人にとって良くないんだと思うんだったら、言ってあげちゃった方がいい気もするじゃん。
青さん:やっぱ2人の関係の話だから、どこまで干渉していいのかっていう問題はあるよね。でも、自分の大事な友達が結構悩んでることを、2人の関係の話に入っていっちゃダメだからって何も言わないのもなかなかキツいからさ。
緑さん:そうだよねー。しかもさ、最終的には本人の意思じゃん。絶対やめなよって言っててもさ、絶対諦めないじゃん。
赤さん:そうなんだよね!
緑さん:アドバイスとかですらなくなるよね。
青さん:もはや説得みたいな。
緑さん:聞かないって分かってるけど一応言っとくよ、っていうテンションになっちゃう。
黄さん:多分、そういう子って自分でも別れた方が良いって分かってるんだよね。頭では分かってるんだけど、心が追いつかない。タチ悪いことにそういうあんまり良くない人って自分から別れを切り出さないからさ。まだ自分のこと好きでいてくれてるし、自分も相手のことを好きなのに自分から離れられない、っていう。それに代わる良い人が現れないと、マジで終わらんって思ってる。
赤さん:友達はね、恋人の代わりにはなれないしね。
緑さん:いやそうなんだよね。どんなにこちらがその子の好物を知っていようと、その子のことを知っていようと恋人にはなれないからね。
青さん:そう思うと特別だよね、恋人。
黄さん:だからマジで、恋人がその子のこと理解してない時本当にムカつくよね。こっちの方が分かってんだけどって。
緑さん:もっと大事にしてやってくれよお願いだから!みたいな。
赤さん:大事にしてくれよって思う一方でさ、相手がそういう態度の時点で、そこまでそもそも相手は想ってないってことじゃん。想ってない人に対して「もっと想えよ」とは言えないよね。お互いがちゃんと同じレベルで想い合えたら理想なんだけど……。
青さん:本当にそういうやつ自分から別れ切り出せよって本当に。本当になんなんだ〜!(笑)
気持ちに差があるのって苦しい。足して2で割る努力をするのが愛?
赤さん:最初の「どれくらい恋愛が大事?」の話じゃないけど、やっぱり気持ちに差があるとお互いしんどくなっちゃうからね。
黄さん:5の人と8の人が付き合うと、8の人がしんどくなるとかね。
青さん:でも5の人の方も「会えないの?」とか言われ続けるストレスがあるよね。
黄さん:あ~、あるね。めんどくさい!ってなっちゃう。
緑さん:これは友達間とかでもそうだけど、気持ちに差が出ると辛いよね。足して2で割れたら良いのになあって思う。
青さん:丁度よくありたいねえ。
赤さん:足して2で割れたらね。でも、自分の中で5とか8とかって、結構自分の基準というか。ある意味、自己中心的な考え方じゃん。それを足して2で割ろうってお互いに思い合えるのが愛なのかも。
緑さん:あ~、良いね。確かに確かに。
赤さん:そこで足して2で割る努力をするのって、すごい相手のこと思いやってるなあって。元々の気持ちが多少ずれてても、関係が続くとしたらそうなんじゃないかな。
青さん:確かに。8の人に対してただただ重たいってなるんじゃなくてね。
赤さん:自分に8を与えてくれてるから、その分ちょっと相手に歩み寄ろうっていう気持ちにもなるし。8の人も5の人も歩み寄えるなら、それが愛なんじゃないかな。
黄さん:歩み寄り大事だね。
恋愛って長い歴史の中でも解明されない壮大なテーマだよね
緑さん:でも凄いね。歴史を辿っていけばめっちゃ長いトピックスじゃない?政治・恋愛・仕事、あとは家族が主なテーマで、ずっと作品って作られてきてる。それぐらい、人々の中で一生解明されてないテーマだもんね。
青さん:凄いなあ、そう考えると。それこそ「自分は恋愛しなくてもコンテンツとしては好き」って人がいるぐらいには強いってことだもんね。
黄さん:確かに確かに。それはそれとして楽しめちゃうものだもんね。
赤さん:人間はよく人間関係に苦しんでるけど、結局人間関係好きなんだなって思うよね。ドラマとか、超ほのぼのしてるやつを100話ずっと観るかって言ったら自分は観ないけどさ、ハラハラドキドキの恋愛ドラマとかは「え!来週さー!」「今週のあれさー!」で盛り上がっちゃうもん。
緑さん:確かに(笑)。
青さん:恋愛映画だと、話の前半くらいで付き合い出したりして、破局まで描かれてる方が面白いと思っちゃう(笑)。結ばれて終わり、じゃなくて。
赤さん:わかるわかる(笑)。そっちの方が人間らしいよね。だって結ばれてハッピーエンド、終わりなわけでは無いからさ。
青さん:でも自分が経験したいかっていうと、ちょっと分かんないけどね(笑)。
黄さん:それはそう(笑)。疲れちゃうし。
緑さん:観てる方が良いよね。ドラマとかフィクションなら「実際にいるその人が傷つく」ってことが無いじゃない?だからこっちも丁度いい距離感でそれを見ていられるっていうか。
黄さん:そうだよね。もし身の周りの友達が恋愛で苦しんでたら、すごいもどかしくなるけど……。
緑さん:そうそう。例えば、友達とかに起こってる出来事を物語としては楽しめないじゃん。でも、コンテンツであればちょっと自分もそれを楽しむ余裕が出来る、みたいなところがあるかなって気がした。
青さん:確かに。
黄さん:でも、ラブコメだと大体最後付き合うんだな分かってるから、本当に何も考えずに娯楽として楽しんでたかもしれない。悲しくもならないし。
緑さん:そうだね。当事者にならないよね。鑑賞者だから。
赤さん:『寝ても覚めても』観た人いる?本当に悲惨なんだけど、めっちゃ好きなんだよね。
青さん:邦画の手書きタイトルのやつ、大体悲惨な愛だよね(笑)
黄さん:その説あるな~(笑)
緑さん:みんな『花束みたいな恋をした』観た?あの映画割と好きなんだけど、一緒に観た人と感じ方がだいぶ違ったから、他の人はどうだったのか気になってて。ちょっとネタバレになるけど、私は「終わらないものが美しい」とは思わなくて。あの映画がそれをいい感じに証明してくれたなって感じてたのね。でも、あれを“悲しい別れの物語”だって捉える人もいて。
黄さん:今までのお付き合いを振り返ると、結構“別れ方”だったなと思う。割と納得して綺麗に別れられたら「幸あれ」みたいな感じだったの。でも別れ方があんまり良くなかったりするとなんか……うん……って感じだから。
赤さん:自分の場合は、過去の恋愛って思い出したくない(笑)。だから別れた後でも思い出したいなって思える、そういう恋愛が出来たら素敵だなと思った。
緑さん:あと映画で刺さったのは「“ただ好き”だけでずっと一緒にいれない」ってことかな。自分自身がこの年齢になってより実感してきたというか。映画の2人もそうだけど、就職とか生活、家族とか。
青さん:20代になると徐々にそういう壁が出てくるんだろうな。仕事は大きいよね。キャパシティの問題がある。
緑さん:生きていくためにやらなきゃいけないことが増えるよね。映画の二人、どっちの言うこともさ、それなりの重さがあって難しいんだよなあ。
黄さん:本当に。それこそ“価値観の違い”というやつ。
赤さん:環境とかが変わるとどうしてもね。遠距離恋愛とか、まさにそうだけど。
青さん:遠距離かー。物理的に会えないのは、大きいよね。気持ちにも変化出ちゃいそう。
緑さん:電話で話すのと会うのもまた全然違うもんね。どれくらい会いたいタイプかにもよるだろうし。
赤さん:会わなくても平気なタイプもいるのかな。
黄さん:個人的には割と平気かな。でも「遠距離じゃ耐えられない!」ってくらい好きって思えてない、ってことなのかも。
青さん:でも、知り合いで遠距離恋愛上手くいってるカップルもいるよ。学生時代付き合ってて、社会人になって遠距離になったけど変わらず仲良い、みたいな。
赤さん:へー、すごいね。
青さん:すごいよね。やっぱり環境とか形が変わった状態で、お互い心地いいバランスをとれるかどうかってところなんだろうなあ、とは見てて思った。
緑さん:そこまでいくと好きっていうよりは“一緒にいたい”んだろうね、長く。終わらせたくないから、上手くいくために考えてるっていう気がする。
青さん:完全に生活の一部なんだろうなって思った。お互いに。
緑さん:別れる方が難しいのかもね、そこまでいっちゃうと。自分の体の一部みたいな。居ないことがありえないっていうか。
黄さん:朝起きて、返信来てるか見るとか、それが習慣になっちゃうとか。今まで無かったものが習慣化されちゃうとめっちゃ大変じゃない?やめるのが大変。別に今まではそんな連絡なんて無くても平気だったのに、習慣化されちゃうと気になる。
赤さん:確かに、そうだよね。
緑さん:マジで愛ってなんだ!わかんないよ〜!
一同 :(笑)
青さん:恋愛って、それだけ親密で深い関係になれる分の大変さが伴うよね。友人関係とかいろんな人間関係でもトラブルはある中で「恋愛だけ楽しい!100%!」なわけが無くて。
赤さん:想いが強いものだから、より難しいよね。やっぱり現実ってさ上手くいかないし難しいじゃん。それこそ、恋愛に対してちょっと消極的で防御的な構えになってる人が多いのも、傷つきたくない、辛い思いをしたくないって人が増えてるのかもしれないな、って。
黄さん:恋愛以外の楽しいこともたくさんあるしね。
緑さん:そうだよね。オープンリレーションシップの話(※座談会その②より)もそうだけど、ちょっとずつ価値観とかも変わっていくんだなって思ったよ。
<終>
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