いつでもなにかが満たされていないわたしたちへ。



マモルです。

わたしは今年大学を卒業し、

映像制作会社で働いている社会人1年生です。

社会人になって、

最近、普遍的に人ってこうなんじゃないか?

と思うことがあります。

それは

「誰しもが今いる自分に満足できていない」

ということです。

パッとこんな文章を見て「わたしは違うぜ!ずっと最高で最強だぜ!」と思った方は最高で最強です。今度是非お話を聞かせていただきたいです。

ただ、わたしの周りの人はやっぱり全員がどこかで、不満を抱えている気がするのです。

「今は夏で暑いから、じっとりして不満です」

「最近友達と遊べていないから不満です」

「会社がブラックで不満です」

面白いのは、前述に挙げた項目が満たされたとしても、また別の不満が育っていくことです。

「今は夏で暑いから、じっとりして不満です」

例えばこんな人がいました。

冬になり、その人の不満は無くなったかと思いきや

「冬はスイカとか桃食べられないんだよなぁ」

と不満を抱いていました。

「最近友達と遊べていないから不満です」

例えばこんな人がいました。

友達とたくさん遊び、毎日どこかへ行ったり、ご飯を食べたりするようになりました。

わたしは

「満足しているんじゃない?よかったじゃない!」

と声をかけました。

なんとなく予想はしていたけどその人は満足していませんでした。

「お金がどんどんなくなっていっちゃう!めっちゃビンボーだぁああ!」

なんとかその人に満足してほしいわたしはこう尋ねます。

「お金を使わずに遊んだらどうかな?

例えば公園で日向ぼっこしたり、図書館に行って、好きな本を交換したりとか。」

すると向こうは即座に返します。

「それじゃあつまんないよ!」

万策尽きました。

「会社がブラックで不満です」

例えばこんな人がいました。

転職をしたその人は、週休2日が確約され、残業はなし。

リモートワーク推奨で出社も週に一度になったようです。

いや、これはもう。満足でしょう。さすがに不満はないでしょう。

状況は好転しているでしょう。

しかし、その人は言いました。

「いやいや、ホワイトはホワイトでも、退屈よ。

こっちはぼーっとして毎日が終わるもん。

そっちはめっちゃ大変かもしれないけど、充実してそうじゃん」


状況が前より良くなっても、

望んだ環境が手に入っても、

それでも人はどこか満たされないのです。

わたしはこういった人たちを非難したいわけではありません。わたしだってそうですから。

ただ不思議なのです。

どうしてこんなにも人は常に満たされないのでしょう。

どうしてどう頑張っても人は満たされないのでしょう。

きっとそこにはなにか理由があるのかなと思いました。

急に個人的な話をします。

この前。大学の友人たちと一緒に花火をしました。

仕事終わりで、翌日は4時起きでしたが

とりあえずなかったことにして、その場所へ向かいました。

忙しく働き回る日々、気づけば夏も終わり、

今年の夏は花火できないだろうなと思っていました。

けど花火ができました。

線香花火もやりました。

風がすごかったので、大学の人たちと円陣を組んで線香花火をしました。

久しぶりの再会なのに、私たちは何をしているんだろう。

なんだかその様子がおかしくて、その瞬間、

物凄い満足しました。

もっと花火やりたかったな、

もっと一緒にいたかったな、

明日仕事やだな。

さっきメール見たら集合時間3時になってたな。やだな。

花火が終わると案の定すぐに不満が湧き出てきました。

また、満たされないわたしに戻ってしまったのです。

でも、その時気付きました。

「私たちがいつも満たされていないのは、

いつでも満たされる状態を作るためなのでは?」

と。

そうなんです。

不満であればあるほど、

何気ないちょっとしたことで

満足できちゃうのです。

キンキンの水を飲んで、最高に幸せだと感じられたのも、

それまで喉が乾いていて不満だったからです。

昼ご飯のおにぎりを買おうとしたら、さらに値引きのシールが貼られて

嬉しくなってしまったのも

お金がなくて、不満だからです。

現状に満足できないことは

悪いことでしょうか?

悪いことかもしれません。

 

素直に幸せを受け入れられず、

どんな状況でも不満がある。

そんなことを就職活動の面接で話せば、

「ありがとうございました。面接は以上です」

と強制終了され、ブッチギリで面接に落ちてしまうでしょう。


いつでもなにかが

満たされていない

わたしたち。

みんな悪者かもしれません。

でも、わたしはこれを良いことと捉えることにしました。

わたしが常に満足できないのは、いつでも満足できるように身体の調子が整っているからなのです。むしろハッピーな状態です。


だからとりあえず、

毎日ハッピーになれる可能性を秘めたみなさま。

日々を生きてみましょう。

ちょっとのことで、すぐにハッピーになれるお得な僕ら。

とりあえず、直近で言うと仕事終わりの夜を迎えてみましょう。

明日からはちょっとのおやすみです。

布団にいるわたしたちはきっと物凄く満足してぐっすり眠れます。


いつでもなにかが

満たされていない

わたしたちへ。

マモル

マモルです。作品を見ること、作ることが大好きです。ちょっと気を抜くとすぐに、折り畳み傘に髪の毛がひっこ抜かれてしまいます。気を引き締めて毎日生きてます。生き急ぎ過ぎないように。

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