「子どもだからできること。大人になって良かったこと。」20代4人による座談会・後編【特集:成人の日に寄せて~vol.3】
新成人の皆さん、ご成人、おめでとうございます!
kikusukuでは【成人の日に寄せて】と題し、数回に渡り特集をお送りしています。特集の内容はこちら!
1月の特集:成人の日に寄せて
vol.1「成人式/同窓会、行った?行ってない?」
vol.2「成人を迎えたあなたへ」
vol.3「座談会~”大人”と”子ども”ってなんだろう~」
and more……
vol.3「座談会~”大人”と”子ども”ってなんだろう~」は、数回に渡って座談会の内容をお届け!20代前半、成人を迎えて数年が経った4人による等身大の座談会です。【前編】では「”成人“ってなんだろう」と題したトークを、【中編】では「アニメ・映画に出てくる『大人』ってネガティブすぎませんか?」と作品にまつわる話題をお送りしました。
今回お届けする【後編】は、子どもだからできることや、大人ならではの自由についてトークしています!共感できる話題はあるでしょうか……?座談会・最終回も最後までお楽しみください!
《座談会メンバー》
岐阜県出身。現在大学院1年生。
新卒、入社1年目。映像制作会社に勤務。
kikusukuではギャラリー作品(絵・ことば)を中心に更新!
社会学を勉強中。(※座談会には途中参加)
「味覚」も成長する?
ポン:私、大人の嗜好品が好きじゃないから、より大人に対してネガティブなイメージがあるのかも。お酒とか、ブラックコーヒーとか。
マモル:俺も甘いものの方が好きだなあ。
ひなた:味覚が大人か子どもか問題だね。
あだち:俺は、大人が好きなお酒の方が好きなんだよね。日本酒とか焼酎とか。「なんとかチューハイ」とかはほとんど飲まないし、コーヒーもブラックが好き。舌は大人なのかも(笑)。
マモル:そんなこと言ったら俺わさび食べれるよ(笑)。
あだち:それは……ちょっと弱いな(笑)。
ひなた:大人になると食べられるようになるのってなんだろうね。苦いもの食べられるようになる、とか。
ポン:不思議だよね。
ひなた:「美味しさが分かるから、大人!」みたいな感覚もあるし。後はおしゃれなバーとか、良い服・コスメとか、そういう物への憧れはあるような。大人感。
あだち:でも、どんなに歳取ってもそういうの苦手な人は苦手だよね、きっと。子どもが好きなものを一生好きな人はいる気がする。
ひなた:大人のお子様ランチって時々あるよね。別に子どもの時はお子様ランチ食べたいと思わなかったけど、“大人の~”って言われるとちょっと魅力的に思っちゃう(笑)
マモル:“大人の”ってついてると大抵買っちゃうかも(笑)こないだも「大人のじゃがりこ」買っちゃった。「何が大人になったの?」って(笑)
ひなた:気になっちゃうよね(笑)
マモル:食べ物って大人化したらプラスにしか働かないでしょ?高級なものとか珍味が使ってあるとか、アップグレードする感じ。食べ物界では大人って正義なんじゃない!?
あだち:じゃあ逆に子どもの食べ物で好きなものってあるかな。甘いチョコとか?
ポン:駄菓子食べたくなる時ある!
ひなた:アンパンマンチョコとか?(笑)
あだち:確かに!あの棒についてるやつね。食べたいな(笑)
ひなた:キャラものは子どもの食べ物っぽさあるよね。昔、トーマスの絵柄のチューイングキャンディが好きだったな。特にトーマスは知らないのに(笑)
あだち:それわかるよ!平たい、グレープ味のやつでしょ?
ひなた:そうそう!
あだち:前たまたま売ってるの見つけて食べたら、美味しすぎて1日で15枚全部食べちゃって。糖分の摂り過ぎなのか、ちょっと体調悪くなったよね(笑)あとカルパス箱買いして、食べ過ぎで気持ち悪くなった時もあった(笑)
ひなた:ははは(笑)。大人食べだね。大人買いだし。
あだち:大人買いした結果、めっちゃ子どもだったわ。
マモル:確かに、大人買いって大人らしくはないよね。大抵は自分に必要な量を上回って買うってことじゃん。
あだち:ただのわんぱくだね。
マモル:そういう意味では子ども買いだよね。
ひなた:大人なのは経済力だけ、という(笑)。
「子ども」ってなんだろう
ひなた:大人になっても、子ども心は失くしたくないとはずっと思ってるんだよね。70代くらいのお知り合いの方で、目の輝きが子どもみたいな、本当にキラッとする方がいて。めっちゃ理想。こういう大人もいるんだったら、歳を重ねるのも悪くないかもしれないなって思える。
ポン:フラワーカンパニーズっていうバンドの『この胸の中だけ』って曲があるんだけど、30年前の自分と対話してるような歌詞があって、気になる。
あだち:子どもの頃か。白線の上だけを歩くみたいなさ、子どもにしかできないことって「ずるくない?」と思っちゃう(笑)。
ポン:私、通学途中の小学生と一緒になった時、向こうが明らかに私と歩くスピード競ってるなと思った時は競うかもしれない(笑)。
あだち:でも、大人がやってると恥ずかしいけど、子どもだからできることって結構ない?
マモル:外とか道路で大きな声を出さなくなったな。人の目を気にするようになった。
ポン:そうだね。道路・歩道でのかけっこもできないな。大人は肩幅があるから走れない。
ひなた:確かに。歩道橋でグリコやる、とか。
マモル:公共の場所でゲームするっていうのができないよね。
ポン:かくれんぼしながら帰るとか。
ひなた:それ難易度高くない?すごいな(笑)。
ポン:隠れる場所って私有地とか駐車場とかだったから、今そんなことしたら本当に怒られちゃう。
ひなた:私は子どもの頃、私有地通りぬけて近道しようとして、めっちゃ怒られた(笑)。
ポン:団地でドロケイして怒られた(笑)。
あだち:子どもだったら怒られてもいいじゃん。大人が怒られるってなんかさ(笑)。
ひなた:確かに(笑)。怒られるじゃ済まないというか、笑い話にできない感じがあるね。
ポン:子どもって言うと『直ちゃんは小学三年生』ってドラマご存知ですか?あれめっちゃ良くない?大好き。
ひなた:ああ!いいよね。演者はいい大人なのに、ほんとに小3に見えてくるから不思議。
ポン:髭生えてるのにね~。確かに子どもってこうだったかも、みたいな。ドラマに出てくるような冒険はしてないけど、なんかそういう風だった気がしてくる。
ひなた:今見るとなんてことないものに、めちゃくちゃときめいてたり、はしゃいでたりするんだよねえ。
あだち:小学生には戻りたくないかもな。3歳くらいには戻りたいけど。
ひなた:ほう!その心は?
あだち:2~3歳の子を見てるとさ、世界が全部輝いて見えてる感じがするんだよね。世界の全てに感動してるというか。もちろん泣いてる時もあるけど、喜怒哀楽が常にあって、楽しそうだなって。
ひなた:なるほどね~。小学生だと成長し過ぎなのか。
あだち:小学生になるとなあ、うん。子どもって率直だから、優しくないじゃん。傷ついちゃいそう。それはそれでいいんだけどね。
大人になって良かったこと
あだち:次は、逆に「大人になって良かったこと」を聞きたいな。子どもじゃできなかったな、ってこと。
ひなた:確かに!それも聞いてみたい。
あだち:俺の場合は、人の話をある程度ちゃんと聞いて受け止められるようになったことかな。それって、自分の経験と知識がないとできない気がする。知識が増えるほど考えられることも増えて、大人になって良かったって感じる。
マモル:そうだなあ、俺は親と対等に会話できるようになった感じがする。幼い頃の一番の大人って両親だったから、その両親と対等に話せてることを実感した時は良かったな。
ひなた:子どもの時って、どうしても狭い世界にいたんだなってことを(大人になって)知ったな。「世界は広い」と言ってしまうと平べったい言葉になっちゃうけど。昔はそう言われてもピンとこなかったし。でも、色んな場所も考え方も生き方もあるってことを、知識としても体感としても知れたのは大きいと思ってる。
あだち:移動範囲も広くなるし。
ひなた:そうそう。物理的にもね。徒歩圏内から始まって、自転車乗って……みたいな。自分の足で生きてるというか、自分で選ぶ自由さが広がっていくんだよね。それに、色んな人とより深いコミュニケーションを取れるようになった時の嬉しさを感じる瞬間が増えたな。
あだち:子どもの時って、相手のことまでちゃんと覚えてないというか。自分の問題かもしれないけど、大人になってから、相手のことを考えたり、ある程度思いやれたりするようになったと思うんだよね。
ポン:私、高校生の頃、本当に視野が狭くて。でもクラスメイトにはすごく思いやりのある人もいて。「すごいな、そんな技どこで身に着けたんだろう」って思ってたな。人によるのかな。
ひなた:純粋に、大人ってできることが増えるのかもね。人を気遣うことができたり、それが元々できてた人は、また別の何かができるようになってたりするかもしれないし。
あだち:でも子どもじゃないとできないこともあるよー。
ひなた:それは間違いない!子ども心をもち続けながらも、大人ならではの視野・気遣いを持った、私なりの”スーパーファイナル大人“(※詳しくはこれまでの座談会を読んでね)を目指していたいなあ。
マモル:子どもと大人のいいとこ取り、したいね!
一同:うんうん!〈終〉
以上、座談会【後編】でした!いかがでしたか?「成人式に参加したかどうか」から始まり、大人と子どもの違いにまで話が及んだ、大ボリュームの座談会となりました。あなたの考える「成人」「大人」「子ども」とは、一体どのようなものですか?ぜひ、あなたの言葉も聞かせてくださいね。
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夢現~ユメウツツ~
ライター:ミワ
やばい10分も無いとピザ抱えながら走った大学までの道
わたしたち、いつでも好きなところに行けるし、何にでもなれるのだということを忘れてはいけない
スーツケース放っぽり出してわたしたち、駆け出せるくらい身軽で自由でいたいね