アニメ・映画等に出てくる「大人」ってネガティブすぎませんか?20代4人による座談会・中編【特集:成人の日に寄せて~vol.3】


新成人の皆さん、ご成人、おめでとうございます!
kikusukuでは【成人の日に寄せて】と題し、数回に渡り特集をお送りしています。特集の内容はこちら!

1月の特集:成人の日に寄せて

vol.1「成人式/同窓会、行った?行ってない?」
vol.2「成人を迎えたあなたへ」
vol.3「座談会~”大人”と”子ども”ってなんだろう~」

and more……

vol.3「座談会~”大人”と”子ども”ってなんだろう~」は、数回に渡って座談会の内容をお届け!20代前半、成人を迎えて数年が経った4人による等身大の座談会です。【前編】では「”成人“ってなんだろう」と題したトークをお送りしました。

”成人”ってなんだろう?20代4人による座談会・前編【特集:成人の日に寄せて~vol.3】

座談会【前編】となる今回は「”成人“ってなんだろう」と題したトークをお送りします。

今回お届けする【中編】は、大人や子どもがテーマとなって描かれた作品(アニメや映画、音楽など)についての話題が中心に!ぜひ、あなたの好きな作品を思い浮かべながらお楽しみくださいね。

《座談会メンバー》

ひなた

岐阜県出身。現在大学院1年生。

マモル

新卒、入社1年目。映像制作会社に勤務。

カジノポン

kikusukuではギャラリー作品(絵・ことば)を中心に更新!

あだち

社会学を勉強中。(※座談会には途中参加)

「大人になる」ってイヤなこと??

マモル:ふと思ったんだけど、アニメ・映画・ドラマに出てくる「大人」って、ネガティブすぎない?例えば『ブレイブ・ストーリー』とか。子どもが主人公で、大人に対するヘイトが原動力になって物語が進んでいくの、今パッと浮かんできただけで10個くらいある。「大人なんてヤダ!」みたいな。

ひなた:確かにそうかも!

ポン:例えば、ジブリとかも主人公って若いじゃん。子どもだから主人公でいられたり、冒険できたりするんじゃないかな。『となりのトトロ』も、子どもだからトトロたちが見えたんじゃなかったっけ?

あだち:そうなんだっけ!?

ひなた:そういう説もあるんだよね。

ポン:ちょっと怖い気持ちになっちゃう。でも、そういう作品があるから、そこに憧れがあったのかな。

マモル大人になったら、子ども特有の、ヒーローとか特別な何か、僕らの物語みたいなものが絶対できなくなっちゃうんだって思って、嫌になってたのかもね。

ひなた:『ぼくらの七日間戦争』とか思い出した。

マモル:まさにそういう話だ。

ひなた:大人になりたくない系の話はたくさんあるけど、大人になりたい系の話ってあんまりないかもしれない。

マモル:そう、パッと思い浮かばなくて。『[映画]クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』くらいしか出てこないなあ。

大人は最高?

ひなた:作品としては少なくても、大人ならではの良さって絶対あると思うけどなあ。

ポン:うんうん。歳を重ねて、素敵なしわくちゃ顔してる人を見ると「いいな~」と思う

ひなた:渋い落ち着きがあったり、気遣いができたりね。礼儀正しい大人のカッコよさっていうのもあるし。

ポン:そういえば、怒髪天っていうバンドの『オトナノススメ』って曲があったな。歌い出しは「大人になりたくねェ!子供のままがイイ!」から始まるんだけど、サビでは”オトナはサイコー!“って歌うの。

あだち:へ~。大人は最高なのか。

マモル:やばい、俺、恐ろしいことに気付いちゃった。

ひなた:え、なになに?

マモル:大人を肯定的に描いている映画を思い浮かべてみたら結構あったんだけど、思い返してみると、どれも「子ども心を忘れてないのはいいよね」って内容で。

ひなた:わ~。そうか。

マモル:例えば、インド映画の『きっと、うまくいく』とかそうだった。

あだち:観た観た。そうだったね。

マモル:「渋い大人がいいよね」とか「大人になってお金めっちゃ稼いで、地位も金も権力も手にして、大人最高!」って言われても、俺は全然良くない!嫌だ!って思っちゃうな。

ポン:うんうん。

マモル:作品をつくる30・40・50歳とか大人の人たちがさ、子ども・高校生が主人公の物語をよく作るのは、よくよく考えると不思議で。やっぱり、自分たちがそこに戻りたいと思ってるからなのかなあ。

ひなた:あ~。戻れないからこそ、描きたいっていうのもあるのかもしれないね。

大人は「他者ファースト」?

マモル:でも、大人・子どものフィルターが全くないような映画も好きかもな。今泉力哉監督の『街の上で』とか。なんで好きなのかな。成長できなくても良いじゃん、っていうメッセージが良かったのか……。

あだち:逆の話になるけど、同じ今泉監督の『窓辺にて』をこないだ観て。夫に浮気された妻が、それを許せない気持ちもあるんだけど家族とかのために言わない、っていう。浮気を見逃すのが良いことは分かんないけど、思っていることがあっても自分の中に飲み込むっていうのは大人だなと思った。他者ファーストなのはいいな、そうなりたいな、って。

ひなた:それはまさに”スーパーファイナル大人(※座談会【前編】を見てね!)なんじゃない?(笑)

あだち:はは(笑)

マモル:そうだね(笑)。自分のやりたいことを全部押し通すのは”スーパーファイナル大人”じゃないからね。どうやってお互いの妥協点を見つけて着地するか。

ひなた:周りの人を尊重できるのはもちろん大事なことだけど、だからと言って自分の気持ちを押し殺してばっかりなのも違う気はする。自己犠牲にはならないけど、自分のわがままとか自我を押し通すわけでもない、そのバランスが一番難しいんじゃないかなあ。

あだち:なるほど。確かにね。

マモルそのバランスを取るのは子どもにはできないことだもんなあ。例えば、給食で大人気のメニューが一つだけ残ってるって時に、「僕はいいよ、食べたい人がいればどうぞ」とはならない。

ひなた:そうだね(笑)。でも、そこでみんなでじゃんけんするのもまたいいよね。

ポン:うんうん!

マモル:確かにね。たまにはじゃんけんして勝って「よっしゃー!」って言いたいな、大人げなく(笑)

ひなた給食のじゃんけんって良かったな~。当時は別におかわりしたくなかったから殆ど参加しなかったんだけど、今思えばじゃんけんだけでも参加しとけば良かった!(笑)

マモル:それ勝っちゃったらどうするの(笑)

ひなた:あ、それはそうだね(笑)

マモル:そこで「勝ったけどいらないから誰かどうぞ」はめっちゃ大人じゃない?

あだち:でも、ただじゃんけんしたいだけなのは大人か子どもかわかんないね(笑)。〈続〉


以上、座談会【中編】でした!記事の感想はページ下部のコメント欄か #きくすく をつけてSNSで呟いてくださいね!
次回は座談会【後編】・最終回をお届けします!大人と子ども、その違いは一体どこにあるのでしょうか…?次回もお楽しみに!

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