ちょっとしたごほうび
「ごほうび」と聞いて真っ先に思い浮かんだのは、
愛犬がお利口だった時に母が「よくできたね〜!」と頭を撫でながら大好物の鶏ささみをあげていた光景だ。
「〇〇を頑張ったから」を口実に自分や他者を甘やかす。それが「ごほうび」。
最近、自分に与えたごほうびはなんだろうか。
「夜更かしして夜を長くする」
「華金の夜ご飯は決まってビールから始まり、お酒を嗜む」
「予定がない日にアラームをかけず、寝たいだけ寝る」
「出張帰りの新幹線で飲んだいちごミルク」
「今すぐ必要なわけじゃない新しいコスメを買う」
「各停でゆっくり帰宅する」
時々食べるハーゲンダッツやミスド、ひとりご飯にお金をかけること、ランチにデザートセットを付ける時も、
直近の頑張りを口実に「ごほうび」として買うことが多い。
どんなに些細なことでも、毎日はやらない/やれないことをすることがごほうびになっている。
お財布にも心身にも優しいことがポイント。
こうしてごほうびを書き連ねてみると、あまりのスケールの小ささが際立つけれど、
もはや「ごほうび」と呼ぶべきか悩んでしまうくらいの、ちょっとした「甘やかし」さえあれば、
日々の生活で擦り減らした心身はだいぶ回復するし、その後しばらくは頑張れる。
私にとってごほうびは、マラソンの給水ポイントくらいの間隔でエナジーチャージするようなもの。
少し走って、適度に補給して、また先に進むイメージ。
もし私が世界を救うヒーローなら、それ相応のでっかいごほうびを与えてもらいたいものだけど、そうではないから、
少し前進するごとにちょっとしたごほうびがあって、また先へ進む。その繰り返し。それでいい。
あ、3月末には普段よりもワンランク上のごほうびを貰っても良いかもしれない。
「今年度1年間頑張りました。」「資格試験頑張りました。」を口実に。
そしてまた、4月からも頑張りましょう。
kikusukuライターの「こんぶ」です。アイドルとドラマとお酒を飲むことが好き。ラジオもよく聞く。好きが多すぎて、毎日忙しなく生きてます。