成人の日に寄せて
魚交です。
世間はとかく大人になることを求めます。
仕事をしてお金を稼いで税金を納めて、そういう大人のおかげで世の中は回っていて、
そういう大人のせいで僕のような中途半端な自意識は、
いつまで経っても中途半端で宙ぶらりんのままです。
20歳はもっと自由で、お金もたくさんあって、
色々楽しかったりするのかなぁと、漠然と思っていました。
ところがどっこい20歳なんてまだまだ子供で、お金も全然たまってなくて、
身の丈に合った楽しさと面白さを抱きしめて生きていました。
3年後の今も、結局何にも変わっていません。
あの時よりちょっとお金が増えたくらいで、
不自由の中で見つけた自由を撫でさすりながら、へらへらと生きています。
今から3年後も、そうして生きていたらいいなと思いました。
人生はきっと長い。子供でいるよりも、大人でいなきゃいけない時間の方がずっと長い。
時間は快速列車のように過ぎ去り、途中下車しようにも扉は開かないし、
枕木はごうごうと音を立てて過去へと流れていく。
せめて、気持ちだけはゆっくりと、各駅停車で生きていたいものです。
だから今机の上にあるハッピーターンも、
夕飯食べた後だけど、冷たい水と一緒に、
ゆっくり味わって食べてもいいのです。
うんめー。
魚交