ドラマ部が振り返る2024春ドラマ!

2024年4−6月ドラマも続々と最終回を迎え、ロスになっている方も多いのではないでしょうか……?そこで、掬-kikusuku-「ドラマ部」メンバーに印象に残ったドラマを挙げてもらいました!コメントと共に、ドラマの余韻に浸ってみてくださいね。

『アンメット ある脳外科医の日記』への熱烈コメントは下記よりお楽しみください!

杉咲花・若葉竜也『アンメット ある脳外科医の日記』のここが好き!ドラマ好きライターが語ります!!

杉咲花・若葉竜也・井浦新・千葉雄大・岡山天音・生田絵梨花らの繊細な掛け合いが話題!ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』について語ります!

印象に残った春ドラマは?

ひなた
『くるり〜誰が私と恋をした?〜』

3人から思いを寄せられるというベタな恋愛ドラマかと思いきや、記憶喪失をきっかけに「本当の自分」を探す過程が丁寧に描かれていて見応えがありました!
「忘れる」ことと「忘れられる」ことの苦しさ・悲しさにも色々な角度から迫っていたのが好きなポイント。
そして胸キュン要素も満載!テーマに重みもあり、ミステリー要素もありながら、ポップな軽やかさに包まれている、令和の恋愛ドラマのニュースタンダードを観たと感じています!

『季節のない街』

クドカンと言えば『不適切にもほどがある!』が大きな話題となりましたが、私はこちらを傑作として大いに推したいです!原作で描かれていたであろう人間の「どうしようもなさ(良くも悪くも)」のようなものを、現代の仮設住宅に上手く置き換えていて、毎話あっぱれと唸っていました。
すごく重たいテーマや、本気で腹が立つような出来事も多く描かれる中、底に流れている明るさのようなもの、喜劇っぽさ、悲劇すらも喜劇にしてしまうようなタフさ、社会からはみ出た人々の「人間らしさ」がこれでもかと詰まっていて、素晴らしかったです。

『からかい上手の高木さん』

今期のダークホース!かつ、唯一無二の名作!後にも先にも、こんなにピュアで美しい恋愛ドラマは生まれないのではないでしょうか。
中学生という、当人たちは少しだけ大人になった気でいるものの、大人から見ればまだまだ子どもの多感な時期。大人びている子も、子どもっぽい子も混在している時期。小学生でも高校生でもない、中学生だからこその、あの時期特有の恋模様に、ときめきが止まりませんでした。この良さが分かるということは、私はすっかり大人になったようです(笑)大人になると抱える濁ったあれこれを洗い流してくれるような、純度100%の神ドラマでした!

こんぶ
『虎に翼』

寅子の「はて?」の答えを追い求める逞しさに、毎朝勇気を貰っています。
女性が法曹の世界へ足を踏み入れた先駆者である寅子たちはとにかくカッコよく、女子部の仲間と切磋琢磨する青春のような日々は本当に愛おしかった……
当時に比べると女性の在り方はグッと広がっている現在ですが、イチ女性として共感できる部分も多く、彼女たちに立ちはだかる壁の分厚さを思い知らされました。
物語は裁判官編がスタートしていますが、父、母、兄、夫……大切な人との別れを経験した寅子の人生、そして裁判官としての寅子がどのような道を歩むか、どんな「はて?」と向き合っていくのか、ますます楽しみです。

『9ボーダー』

コウタロウの優しい喋り方に心を溶かされる金曜夜でした……!
19歳、29歳、39歳。地続きなはずなのにどうしても意識してしまう数字。それと向き合ったり向き合わなかったりしながら、自分の人生の歩み方や人との関わり方を模索していく3姉妹の姿は、自分にも投影できる部分が多くありました。
最終回で六月の「どうなるのが幸せなのかな。」という言葉に、あつ子が「私は私のままでいい。そう思えるってことじゃない?」と答えるセリフは、この先も心に留めておきたいセリフのひとつです。

春ドラマ総評!

ひなた

今期は名作揃いだった印象です!そしてまさかの「記憶喪失」被りの多いこと!せめて同じ局内では配慮すべきだったのではないか?という思いは拭えないものの、丁寧にまっすぐ「記憶喪失」に向き合っていた印象の強いドラマもあり、必然性も感じました。
他にも、例えば『くるり』で感じた「忘れられることの悲しさ」が『アンメット』で多くは描かれないものの、作中ずっと根底に流れている三瓶先生(演:若葉竜也)の気持ちに繋がるなど、思わぬ相乗効果もありました。
相乗効果と言えば、『アンチヒーロー』と『虎に翼』は同じ法律モノということで、こちらもそれぞれの角度から「法律とは何か?私たちは法律にどう向き合い、法律をどう使っていくべきなのか?」を考える契機になったと思います。
テレビドラマは、3ヶ月ごとに新しいドラマが始まっては終わっていく早いサイクルだからこそ、世相が反映されやすい側面があるのではないでしょうか。放送中の視聴者の感想が制作に反映される例も少なくありません。
名作ドラマたちが描いたことを、私たち視聴者はどう受け止め、何を考え、どう先に生かしていくのか。
ただ消費するだけではない、ドラマの楽しみ方に想いを馳せたくなるような2024・春ドラマでした!

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