バイバイ、またね

別れ、が得意ではありません。

ただ普通に友達と会って、帰る時の別れ。

ひとつの関係を終わらせる別れ。

いろんな「別れ」があるけれど、どれも上手くありません。

「バイバイ」

と別れるのがひどく寂しい。

必ず「またね」と言いたい。

わたしが「バイバイ」で終わらせてしまったら「またね」と続けてほしい。

生まれてからの人との関わりを考えると、たくさんの人たちと別れてきたはずなのに。

幼稚園のころいちばん仲が良かった「はるちゃん」。

恥ずかしがり屋のわたしの面倒を見てくれていた「あっこ先生」。

わたしのこと、みぃって呼んでいた、名前は思い出せないけれど確かに助けられていたネットのお友達。

難ありな生徒だったわたしを助けてくれた小学校の先生たち。

中3でバレエを始めるという無謀なわたしを受け入れて、発表会にも出してくれたスクールの先生。

コロナで行かなくなってしまったスクールで、同じレッスンを受けていたみんな。

小中高の同級生たち。(大学の頃の友人とはほとんど繋がっているので)

両手で抱えきれるだけしか、わたしたちには持つことが出来なくて、それは人間関係もきっと一緒。

それでも出会って関わったからには、お互いの人生において責任があると思うのです。それは、関わり方が深ければ深いほど。

電車の中で隣に座ったとか、それだけでも、もしかしたら、わたしの、あなたの人生が変わっているかもしれない。

出会った人全員が幸せであることを祈るのは、自分勝手で傲慢かもしれない。逆に無責任な行動かもしれない。

でも祈らずにはいられないのです。

わたしの知らないところで、大切な人たちと、にっこり笑って美味しいものを食べていてください。

あたたかな布団で眠りに落ちていてください。

最近は、もう会えないかもしれない大切な人たちのことばかり考えてしまいます。

これから先、またたくさんの出会いがあって、またたくさんの別れもあると思います。

必ず「またね」と言わせてください。

それから、健康と幸せを祈らせてね。

またね

実和

桜田実和

kikusukuライターのミワです。
お芝居と喫茶店が好きな、ハスキーボイスの舞台人。
そこそこのまともさと、たまの異常さを買われて、東のボルゾイという劇団にいます。
岡崎京子さんと吉澤嘉代子さんの描く“特別なおんなの子”になりたい。

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