2022年ドラマ振り返り座談会!【前編】2022冬・春(1~3月・4~6月期)ドラマ

2022年も残すところ、あと数日……。今年もたくさんの連ドラが放送されました。kikusukuを代表する(!?)ドラマ好きの3人が、2022ドラマを語り尽くします!

 
 《座談会メンバーはこの3名‼》

ひなた

小学生の頃から、深夜枠のドラマまで一通り情報を把握するのが習慣。未視聴ドラマの録画が永遠に溜まっています。

菅藤絢乃

新ドラマの初回放送日を一気に調べてスケジュール帳に書き込む時の幸せは、何物にも代え難い!基本的にリアタイしたい派なので、生活はドラマの放送時間を軸にまわっています。

花村

昔からテレビっ子でしたが、ドラマ好き具合には年々拍車がかかっています。最近は専らTverで後追い派。涙脆いので、ティッシュ片手にドラマを見ることも少なくないです。


ドラマ座談会【前編】は、2022年冬ドラマ(1~3月期)・春ドラマ(4~6月期)をピックアップ!

●冬ドラマ(1~3月期)

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ひなたまずは冬ドラマからいきましょう!3人とも観てたのが『ミステリと言う勿れ』『ファイトソング』か。『ミステリ~』面白かったですよね!

菅藤『ミステリ~』はドラマ化するって決まった時に原作の漫画を読みまして。

ひなた花村:おー。

菅藤:すっごく面白かったからドラマも楽しみにしていました。あの膨大なセリフ量が月曜9時にやってるの、すごい!と思って。

花村:うんうん。

菅藤:チーフ演出が『失恋ショコラティエ』と同じ方(編集部註:松山博昭氏)で。劇伴も同じ方(編集部註:Ken Arai氏)だったので、『ミステリ~』劇中の音楽を聴いていて、すごく『失恋~』を思い出しながら観てた。音楽って大きくて、過去に見たものとかを連れてくることがあるというか。だから『ミステリ~』を観ながらチョコの匂いを感じてましたね。

ひなた:へ~、面白い!ジャンルとしては全然違う2作品ですけどね。それで言うと、この秋クールにやってた『親愛なる僕へ殺意を込めて』もだいぶキャスト・スタッフが被ってて、通ずるものを感じながら観てたかも。あと『ミステリ~』の音楽で言うと、クラシックの使い方が印象に残ってますね。そういえば、Twitterで「クラシックが強すぎて物語に合ってない」みたいな呟きをいくつか見かけたのを覚えてます。

菅藤:あ、思い出した!確かに1話観た時に思ったかも。整くん(演:菅田将暉)が長く話している場面。整くんはたぶん良いこと・正しいことを言おうとしているわけではなく、あくまでも整くんが世界を見た時に思ったことを淡々と言っている。時にそれは間違っていたり、至らないところもあるかもしれない。それが魅力だと思うんだけど。でも、劇伴でクラシックとか壮大なものが流れてると、何か本当に良いメッセージを言ってる感じになっちゃうかもな、っていう。

ひなた:うんうん。

 花村:私は、最終回観て「これで終わり!?」ってなったのをすごく覚えてて(笑)

ひなた:あ~。なったなった(笑)

 花村:他のドラマみたいに最終回に向かって話が進んで、最後は全部腑に落ちて終わるわけではなく、すごいまだまだ気になることいっぱいあるのに、終わった!っていう(笑)

ひなた:構成が特殊だったんだよね。

菅藤:次の月9だった『元彼の遺言状』とかもそうだけど、一つのエピソードを3話くらいかけてやる流れの最初かもね。

 ひなた:9話くらいで過去に戻るのも斬新でしたよね。

花村:そうそう。一方その頃、みたいな。

菅藤:そうだったね。ライカちゃんすごく好きだったし、門脇麦菅田将暉っていう二人が画面で喋ってるの、贅沢なことだなあと思いながら毎週観てました。

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ひなた『ファイトソング』はどうでしたか。

菅藤:『ファイトソング』好きだったなあ、かなり。

ひなた花村:うんうん。良かった。

菅藤:脚本が岡田惠和さんということで、放送前から大本命だったんだけど。岡田さんの書く作品って、主人公の周りに悪がないと言われることがあるよね。それが理想論でもなく、祈りに近いものがあって、とっても好きです。それはドラマを観る醍醐味の一つだと思うんだよね。

 ひなた:また人が本当に魅力的だったんだよなあ。

 花村:少し話ずれるかもしれないけど、キャストの声がすごくいいなと思ったんだよね。主演の清原果耶ちゃん、花枝を演じてる時は声が低めで、聞いていてすごく心地良いなと思ってたんだけど、他のところで話してるのを聞いた時はもっと声が高くて。花枝の時の声は本来の声じゃないんだって衝撃を受けた。 

菅藤: 確かに、声の感じ含めて新鮮なヒロインだったなと思う。抱えているものはあるんだけど、どっしり構えているというか。

ひなた:そこは新しかった。良い意味での大雑把さがあって好きでした。

菅藤:花枝を思い出した時に「なんなん?」って台詞が浮かんでくるんだけど、本当にいい台詞だなと思って。現状に対して言いたいことはあるし、折れっぱなしじゃなく「マジで何なの」って思うんだけど、でも痛いものは痛くて、みたいなものが凝縮されてたなあと。

花村:「なんなん?」って言葉一つでその感覚が伝わるのがまたすごいですよね。

 ひなた:うんうん。他、1~3月期で話しておきたいものありますか?

菅藤『妻、小学生になる。』じゃないですか。

 ひなた:うわ~、好きだった!すごい泣きました。まさかあんなに良いドラマだとは思ってなかった。タイトルがね、最初聞いた時は「なんだこれ?」って感じだったから(笑)

 菅藤:私朝ドラの『おちょやん』を観てて、その時の毎田暖乃ちゃんが大好きで。それで『つましょー』観たらもう、一人の俳優さんとして作品を引っ張っていて、びっくりしちゃった。

 ひなた:「中に石田ゆり子、いる!」っていうね。説得力がすごくて。

菅藤:毎回ちゃんと感動してたな。慣れないんだよね、毎回新鮮。

 ひなた:万理華ちゃん本人に戻った時がまたぜんぜん違うからびっくりするんですよね。

菅藤:そうそう。

 ひなた:すごくファンタジーな設定ではあるんだけど、お芝居も物語の運びもすごく丁寧だから、観ていて自然と受け入れられたというか。設定がどんなに突飛でも、それに対する人の気持ちの流れがしっかり描かれていれば感情移入していけるんだなって。


●春ドラマ:4~6月

ひなた:続いて春ドラマ!『マイファミリー』評判良かったですよね。

 花村:キャストさんすごく良かった。

菅藤:私、最近の考察文化がちょっと苦手で。作品を掘り下げていくこと自体は大好きで、深読みもするんだけど、それをひとまとめに「考察」とされると、感覚的に違くて...…何だろうね?その点『マイファミリー』は、謎は謎としてあるんだけど、人間ドラマがめちゃめちゃ魅力的に描かれた上で、さあどうなる、っていう。そのバランスが心地良かったなぁ。

 ひなた:私も「謎!考察!」っていうのが前面に押し出されすぎだと引いちゃいますね。

菅藤:SNSで「あの伏線回収されてないじゃん」とかよく語られるけど、そもそも観ている時は気が付かないから伏線なのであって。それが回収された瞬間に「そういうことか!伏線だったんだ!」って思うっていうね!

ひなた:その通りだと思います!(笑)


花村:あとは『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』も好きだったな。

菅藤:深呼吸できるようなドラマだったよね。このドラマがあると、自分の中心が整うような感じがあった。

ひなた:お~、それはすごい。

菅藤:物語の要素として恋愛も婚活もあるんだけど、恋愛のためのドラマではないというか。それメインじゃなく、「一人の人としてこの世界をどうやって生きていこうか」っていうのが中心にあったのが良くて。

 花村:私、悪役のいないドラマを好きになる傾向があるんだけど、この作品はまさにそうだったと思う。あとは主人公がヨガのインストラクターっていうのもあって、ヨガのシーンでは毎回「こういう考え方いいな」と思いながら観てました。

ひなた:生き方の話だったかもしれないですね、恋とか起業とか、海外行く行かないとか。

菅藤:ちょっと前に話題になった、ゼクシィの「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」っていうキャッチコピーみたいな、あの感覚がピタッとくるし、そういう作品が増えてきたよね。結婚しなきゃ幸せじゃないなんてことはもうなくて、でも同時に自分の生活の中にも恋愛はあって、ない人もいて、選択肢の一つであって。

 ひなた:それで言うと『ファイトソング』も、恋愛至上主義ではなく、むしろ恋愛をしたことがないけど試しに恋愛してみよう、っていうスタートだったなあと。「一つの選択肢としての恋愛」ってところは共通してたかもしれない。それがすごくいいなって。

 菅藤:そういう描かれ方をすると、自ずとその登場人物たちが物語を動かすために動くことがない気がします。恋愛をメインに描くと、告白して振られて、っていう物語を生み出すためだけに登場人物たちが動くことになりがちだと思っていて。そうじゃなくて、登場人物たちがそれぞれ勝手に生きていく中でたまたま恋愛が生まれたり、衝突したりする。

 ひなた:なんか、恋愛モノって見れるものと見れないものが自分の中ではっきり分かれるんですけど、そういうところが違うのかもしれない。

菅藤 :「当て馬」って言葉があるけど、別にその人は二人の恋を盛り上げるために生きてるわけじゃないし、っていうね。『silent』とかも、そこはすごく意識的に描かれていたよね。当て馬はいない。その人もその人の人生を生きてる中で、主人公とかを好きになって、それが叶わなくても、その人なりの人生が続いている。


 ひなた:それこそ、いわゆる「当て馬」って言われる役どころって、失恋した後、別の人とくっつきがちじゃないですか。「ここくっつけとけば全員ハッピー、文句ないでしょ?」みたいな(笑)あの流れは、うーん……アンチです!(笑)

 菅藤花村:(笑)

ひなた:同じ展開でも『ファイトソング』は、凛ちゃん(演:藤原さくら)の気持ちがずっと丁寧に描かれてたし、急にラブラブになったとかでもなく、慎吾(演:菊池風磨)と二人で新しい関係を築き始めてみようか、っていう描かれ方をしてたから、あれは良かった。ちゃんとその人の人生を生きていてほしいですよね。〈続〉


夏・秋ドラマの振り返りは【後編】・前後編に収まり切らなかったこぼれ話は【特別編】にてお届け!近日公開です、お楽しみに!記事の感想はコメント欄まで↓

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