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「優しいあなたに恋してた」第3話

ユウくんが家を出て4日が経った。 とは言っても全然深刻な家出ではなく 大型案件の撮影のためなのだからむしろ 喜ばしいことだった。 誰もいない部屋をブラブラする。 私も2日振りに入ったけど 入った時に思いの外ひんやりしてい […]

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「優しいあなたに恋してた」第2話

昼の12時。僕は池袋駅にいた。 東口は日曜にふさわしく混雑していた。 あのメッセージがなつみちゃんから来たあと 僕は速攻で遊びに誘った。 ちょうど今「仮面ライダー展」が 池袋のサンシャインシティで開催しているのだ。 ライ […]

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「優しいあなたに恋してた」第1話

私の人生は終わったのかもしれない。 今私はユウくんの家にいる。 ごま油のいい匂いがする。 我ながら上手くできたと思う。 野菜たっぷり、豚肉多めの肉野菜炒め。 そこにホカホカのご飯をレンチンして ユウくんの机に持って行く。 […]

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うたた寝

さっきまで隣にいた体温が恋しい、抜け殻の布団で眠る 柔らかなうたた寝の中聞こえる声、想いが届いた幻聴を疑う 来世ではなれるかな、きみと一緒に星座とか わたしの声であなたが眠りにおちるなら、それ以上のことはないと思った き […]

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消しゴムにあいつの名前を書いてやろう

[ふつうの人]というのは話の内容によってターゲットを変える。

例えば、コアな映画が好きな人はそのものについて[ふつうの人]には気づかれていない良さを語る。[ふつうの人]に言っても共感されないものが好きな人もいる。

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