『くしゃみのふつうの大冒険』#18
2025-05-28
我慢と挙手 ある日、フカチの森の図書館で講演会が行われることになりました。 くしゃみのお気に入りの1冊、『ちいさな金魚、海に住む』の作者ルイ・デ・クリュスタセの講演会です。 講演会は、抽選によって決められた、50匹の生き […]
『くしゃみのふつうの大冒険』#17
2025-05-14
ハナカマキリのお嬢さんの恋 ハナカマキリのお嬢さんは、恋をしていました。 恋のお相手は、くしゃみの左手の人差し指に描かれたくしゃみの顔です。 最近では、お嬢さんは、自分の手のカマでくしゃみの指を傷つけないように、白い手袋 […]
『くしゃみのふつうの大冒険』#16
2025-04-30
くしゃみの出生 くしゃみは、自分の本当の両親を知りませんでした。 めんどうな手紙のやりとりをしているパパさんは、本当の父親ではありません。 信頼して放っておいてくれているママさんも、本当の母親ではありません。 2匹とも養 […]
『くしゃみのふつうの大冒険』#15
2025-04-16
悪夢を見た くしゃみは、悪夢を見ました。 そこでは、自分はポスターの中にいて、目の前を通り過ぎる奇妙な生きものたちをただ漠然と見つめていました。 ポスターの貼られたレンガの壁のてっぺんには、たまご坊主が座っています。 と […]
『くしゃみのふつうの大冒険』#14
2025-04-02
聞きたい聞こえない声 ある日、くしゃみは、フカチの森を北に抜けた先にある砂漠を散歩していました。 砂漠の向こうには、大きな山が見えています。 しかし、大きく見えるその山は、実はものすごく遠くにあり、そこに辿り着く前にはま […]