神木隆之介・浜辺美波が見知らぬ旅路へ!『らんまん』感想レビュー:第7週『ボタン』
第7週『ボタン』(5月15日~19日放送)
ときめきポイントde振り返る1週間!
◆いよいよ東京大学に足を踏み入れた第7週!植物学教室のメンバーもたくさん登場しました。みんな個性的で愛おしいです。
◆今週の万太郎(演:神木隆之介)かわいいポイント:お米を真っ黒焦げにする万太郎。長屋に帰ってきてから大学に通う許可をもらった実感が湧いてくる万太郎(遅っ!でもリアル)。かる焼きを寿恵子の手元から直接頬張る万太郎。
◆竹雄(演:志尊淳)のボーイ姿は見られますか???お惣菜買ってくるところ、浮かれていてかわいい!竹雄が自分の好きなように職業を選んだことが胸アツ!
◆「草むらになりたい」寿恵子(演:浜辺美波)!頬に牡丹描いちゃう寿恵子!思わず、好きな花は牡丹と答える寿恵子!
◆田邊教授(演:要潤)のオーラ!スーツ姿、英語混じりの話し方、極め付けのバイオリン!(頭の中で、野田先生を演じる田辺誠一さんと名前繋がりで混乱してしまうのはここだけの話)
◆『舞い上がれ!』から転生してきたむっちゃん……じゃなくて藤丸さん(演:前原瑞樹)。うさぎを抱えた登場がインパクト大でした。波多野(演:前原滉)との二年生コンビがかわいい!
◆十徳長屋の落第生・堀井(演:山脇辰哉)の、万太郎が東京大学に通うことになったと聞いた時の反応、グッときました……。自分が必死に積み重ねてようやく手に入れたものを簡単に手に入れた(ように見えた)ら、心中穏やかではありませんよね。それでも「頑張れ!」と言える堀井はすごい!!!
第7週レビュー 〜牡丹が照らす、見知らぬ旅路と影〜
「これなら枯れんね」(ヒサ)
この言葉を覚えているだろうか。
第1週『バイカオウレン』にて万太郎の母・ヒサ(演:広末涼子)が、万太郎の写生したバイカオウレンの絵を受け取った際に発した言葉である。この絵は、祖母・タキ(演:松坂慶子)がずっと持ち続けていたことも記憶に新しい。
「目の前で咲いてるみたい……牡丹がどんな花かよく分かります」(寿恵子)
万太郎から“枯れない花”を受け取った寿恵子。その牡丹は寿恵子の背中を押すだけでなく、植物学教室の面々にも影響を与えていく。
「君と私はつながるべくして つながったのかもしれないな」(田邊教授)
その実力を認め、中濱万次郎 / ジョン万次郎(演:宇崎竜童)との師弟関係を話す田邊教授。一方、万太郎の才能に、万太郎と田邊教授との運命の出会いに、複雑な心持ちの研究室メンバーたち。
時は明治、日本で唯一の大学であった東京大学。各地から“神童”と呼ばれた人々が集う場所。
万太郎の小学校中退という経歴はその才能故の産物であるが、必死に勉強を重ね、東大入学の狭き門を潜り抜けてきた人たちにとって、万太郎の存在が面白くないのは当たり前とも言えるだろう。
しかし、真の天才をたくさん見てきたエリートたちだからこそ、万太郎が只者でないことにも敏感に気がついているはず。
「コンニャロ、コンチクショウ、コンコンチキとは思うが!……せいぜい頑張れ!」(堀井)
十徳長屋の住人である落第生・堀井の様子からも、その葛藤が見て取れる。
万太郎の才能を肌で頭で感じているからこそ、思わず応援したくなってしまう人も、強く反発する人も現れるだろう。しかし、彼の植物への真っ直ぐな瞳は周りの人々をきっと味方にするのではないか。
そして その力強い眼差しは “枯れない花”を通し、観る者の力となっていく。
「牡丹を授けられた者は 見知らぬ旅に出るんです」(寿恵子)
万太郎、そして寿恵子の見知らぬ旅路は まだ始まったばかりだ。
kikusuku編集長のひなたです。演劇とテレビドラマと甘いものと寝ることが好き。立教大学大学院 現代心理学研究科・映像身体学専攻・博士前期課程修了。
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