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『くしゃみのふつうの大冒険』#29

迷子の肉塊 フカチの森をちいさな肉塊が歩いていました。 それは、迷子の“人間”でした。 “人間”は、自分がどこからやってきたのか、なにものなのか、そして、どこへ行けば良いのかも知らずに、無作為に森を彷徨っていました。 夕 […]

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『くしゃみのふつうの大冒険』#30

日日平凡 ずっとずっと未来のこと、「地球(テラ)」へ旅立っていたゾウのお嬢さんが、ゾウのお母さんになって帰ってきました。 船には、元気いっぱいの子どもたちと大量の食料が乗っています。 ただ、目的地であるフカチの森が、ある […]

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『くしゃみのふつうの大冒険』#28

光のしらべ ある晩、フカチの森に隕石が墜ちました。 7ヶ月前にラジオ局「海鳥電書」 で、科学特捜研究所が「7ヶ月後に墜ちる」と予想していたあの隕石です。 しかし、そんな隕石のことなんて誰も覚えていませんでした。 はじめの […]

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『くしゃみのふつうの大冒険』#27

瓶のなかのにんじん くしゃみのおじいさんが亡くなりました。 くしゃみは、冷蔵庫を開けて、水と一緒に瓶詰めにされたにんじんを取り出しました。 それは、彼がまだ幼い頃におじいさんとつくった雪だるまの残骸でした。 おじいさんは […]

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『くしゃみのふつうの大冒険』#26

ハリネズミくんと四面塔 5歳のハリネズミくんは、フカチの森の西側に点在している地下への入り口のことが、気になって気になって仕方がありませんでした。 「誰もがみんな、その存在を知っていながらも、なにがそこにあるのかは、誰1 […]

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