演劇
「コレオグラフィモンタージュ」から考える舞台芸術における「言語」ーーORU『MOMOTARO』劇評

舞台芸術を構成する言語とは何だろうか。

 ORU コレオグラフィモンタージュ『MOMOTARO』は、その名の通り「桃太郎」を描いた作品である。日本人の誰もが知っていると言っても過言ではない昔話。しかし、今回原作としているのは芥川龍之介の描く『桃太郎』である。勧善懲悪の昔話を別の角度から描く芥川版を「コレオグラフィモンタージュ」はどう立ち上げたのか。

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ギャラリー

その道を曲がれば階段を昇ればすぐすぐ帰り着けたのに私たちは座った 駐車場アスファルト吹き抜ける風 すぐ帰り着けたのに私たちは座った座り続けていた 風を浴びるとそこに根が生えたそこが居場所になった 時々蜜を吸ったまだ暑くな […]

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エッセイ
終わりから始める

“始まったら終わっちゃうんだよ”
先日上演した作品で、こんな台詞を書いた。
続けるとは、終わりに向かうことだろうか。それとも、終わりを避けようとすることだろうか。

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エッセイ
香りに満ちる空洞で

「大好きな人たちを、大好きなまま、抱きしめていられますように」

到底“寂しさ”からは遠い書き出しかもしれないが、寂しさと愛情はいつだって表裏一体だ。

私が寂しさを自覚したのは一体いつからだろう。
それは物心つく前、思い出すこともできない頃から、きっと私は寂しさを知っていた。

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エッセイ
果てしない空洞

きっと、全てが満たされている人は「寂しさ」を感じないし、寂しさを感じない人間はいない。

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