column
あたたかで柔らかな愛 『博士の愛した数式』

『博士の愛した数式』 あらすじ[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──。 主人公である「私」は、ある初老の男性「博士」の元へ家政婦として派遣される。「博士」とは、交 […]

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essay
「かたちを持たない私と、」#1

私は、一体何と、誰と「ともに」生きているだろうか。私は、本当にたくさんの物や人たちとともに生きている。例えば、さっき食べたお米。そのお米を作った農家さん。お米を運搬してくれた配送業の人、スーパーの人……。「人は一人では生きられない」なんて言うけれど、本当にその通りだ。私は私の知らない無数の物や人のお陰で生きている。
でもなんだか、実感は湧きづらい。もっと近くで「ともに」生きているものは?

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